健口ニュースを更新【7月号】
冷たい物や熱い物を飲んだ時や歯磨きのときに歯がしみるといった症状を知覚過敏といいます。歯のエナメル質が削れ象牙質が露出したり、歯の根っこ部分が露出することでしみやすくなります。
特に治療をしなくてもいつのまにか症状が治まっているということもありますが、むし歯、歯周病、かみ合わせなどが原因の場合は早めの治療が大切です。症状が続く場合や気になる場合はご相談ください。
歯がしみる主な原因
【むし歯】
むし歯が進行し象牙質まで進むと歯の神経を刺激し、水などの冷たい物がしみるようになります。
【歯周病】
歯周病が進行すると歯ぐきが下がって歯の根元の部分が露出します。歯の根元の部分は柔らかく刺激や温度変化に過敏でしみやすくなります。
【咬みあわせ】
咬みあわせが悪いと特定の歯にいつも力がかかり、歯の根の部分がくさび状に欠けてしまい神経を刺激します
【歯磨き】
歯磨きの力が強すぎたり、間違った方法での歯磨きが原因となる場合もあります。正しい歯磨き方法を身につける必要があります。
歯のQ&A
Q.プラークコントロールって、歯磨きのことですか?
A.テレビやCMなどでよく耳にする『プラークコントロール』とは、むし歯や歯周病の主な原因となるプラーク(歯垢)の量を減らすようにコントロールするという意味です。歯磨きもプラークコントロールの1つではありますが、以下の要素が含まれます。
《食事》 食事・おやつ、ジュースの取り方、糖質のコントロール、繊維質の食品をよく噛んで食べる
《定期健診》歯石とり、フッ素塗布、むし歯の治療、歯のクリーニング、磨き残しのチェック
《歯磨き》正しい歯磨き、歯周ブラシ、フロスの私用、フッ素配合の歯磨き粉の使用
*プラーク(歯垢)とは・・・?食べかすなどではなく細菌の塊のことで、プラーク1mgの中には薬10億個の細菌が存在していると言われています。この細菌が糖分を使ってネバネバ物質を作り出し、自分たちを膜で覆います。この膜をバイオフィルムといい、歯磨きだけで全てを取り除くことは困難です。